カフェなんて好きじゃなかったのに

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【東京/代々木】コーヒー先進国・ノルウェーの名店「フグレン」2号店! ノルウェー家具やノルウェー雑貨も展示販売も!

ノルウェーといえば?
フィヨルド?
ムンクの叫び?


いろいろありますが、いまノルウェーといえばやはりコーヒーでしょう。


いがいと知られていませんがノルウェーはコーヒー先進国。


国民1人当たりのコーヒー消費量が世界3位で、
なんと15歳以上の成人は1日にコーヒーを4杯も飲むそうです。

また、日本でもコンビニでコーヒーを扱い始めましたが、
ノルウェーのコンビニでは単一農園のスペシャルティコーヒーまで展開しているそうです。


さらには、
ワールド・バリスタ・チャンピオンシップ初代優勝者ロバート・トーレセン氏など、
世界的なバリスタも数多く輩出しています。


そんなノルウェーの首都であり、
世界中のコーヒーファンが集まる街・オスロにある、
人気コーヒー&カクテルバー「フグレン(ノルウェー語で鳥という意味)」が、
昨年2012年5月に第2号店をオープン。


しかもノルウェーではなく、日本の渋谷に降り立ったのです。


今さらながらこれは行かねばと思い、お店について調べてみました。
すると毎週水曜11時から11時45分までパブリックカッピングをしているじゃありませんか。
(していないときもあるようなのでパブリックカッピングに行く場合はお店に要確認)
ということで水曜にお邪魔しました。


外観写真。OMOTESANDO KOFFEEと同様に古民家を改装した様子。
(OMOTESANDO KOFFEEさんのレポートはこちら:
http://ecafesupply.blog.fc2.com/blog-entry-57.html
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1階部分がカフェ。
赤地に白で鳥が描かれた「フグレン」のロゴが目を引きます。


壁にそってイスが取り付けられています。
右手にはテーブルも。


こういったちょっと路地に入ったところでコーヒーを飲んでいると
なんだかオシャレといいますか、優雅な感じがしますよね。


中に入るとパブリックカッピングはもう始まっていました。遅くなってしまった・・・。
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ケニアの豆を中心に5種類の豆が並びます。

パッケージがオシャレ。
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こちらはさらにオシャレ。北欧テイスト全開。ビビッドで幻想的なデザイン、色合い。
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どれもサードウェーブの流れを汲んだお味でした。
明るい酸味、キレのある甘み。
さまざまなフルーツのフレイバー。
おいしい。


お客さんがほとんど海外の方なので、
本場オスロでカッピングしているかのような気分に。


店内には50~60年代のヴィンテージデザインの家具や食器、服や雑貨が並びます。
なんとすべて売り物。
北欧家具といえばデンマーク、スウェーデンが有名ですが、
ノルウェーデザインもなかなかすてき。
デンマーク、スウェーデンより洗練さはやや抑えめながら、
深みと温かさが強く感じられます。


お値段はピンきりですが、ヴィンテージものなのでそれなりにいいお値段。
基本的に数万円します。


こちらはピンボール台でしょうか?
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目の覚めるようなブルーが心を貫きます。

かわいいシャツ。
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かわいいシャツ色違い。
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キュートで温かみあふれるノルウェー食器たち。
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ノルウェーの人気焙煎業者4社(ティム・ウェンデルボー/シュプリーム・ローストワークス/カッファ/ソルベルグ&ハンセン)から仕入れた豆を販売。
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ソファー×テーブル席も。
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ノルウェーのコーヒー本も。
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カッピングと店内を徘徊した後はカフェラテS(500円)でひと息。
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浅煎りのエスプレッソらしいキレ味のあるカフェオレでした。


ちなみにフードメニューはなく、持ち込みは自由。
喫茶生活さんと同じシステムですね。
(喫茶生活さんのレポートはこちら:http://ecafesupply.blog.fc2.com/blog-entry-11.html


思い思いのフードペアリングを楽しめます。
ちょっと遠いですが、
今度は天然酵母のパン屋さん「ルヴァン 富ヶ谷」さんによってから行こうかな。


ちなみにコーヒーは、エアロプレスやフレンチプレスなど抽出方法が選べます。
ノルウェーのコーヒーは浅煎りのものが多いので、
クリアな酸味が楽しめると言われるエアロプレスがオススメ。


ノルウェーの1号店同様に、夜(19時~)はコーヒーも飲めるカクテルバーに。


ノルウェーのコーヒーカルチャーや
ノルウェーの空間デザインの魅力を、
日本でここ以上に堪能できる場所はありません。
みなさまもぜひ「フグレン」でノルウェーへトリップ。

●店名
フグレントウキョウ (Fuglen Tokyo)

●住所
東京都渋谷区富ケ谷1-16-11 1F

●営業時間
カフェ:月~金7:30~19:00、土10:00~19:00、日10:00~18:00
バー:水木7:30~1:00、金土19:00~3:00
※パブリックカッピングは毎週水曜11:00~11:45(やらない時もあるようなので行かれる方はお店に確認したほうがいいと思います)

●休み
不定

●アクセス
小田急線代々木八幡駅より徒歩5分

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バリスタに大人気! フルーティなケニアコーヒーについて学ぼう。『土屋浩史先生のカッピングセミナー』

FBCインターナショナルさんにて行われたコーヒーセミナー、
『土屋浩史先生のカッピングセミナー ケニア編』に行ってきました。
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※カッピングについては以前の記事「カッピングセミナーのススメ」(http://ecafesupply.blog.fc2.com/blog-entry-4.html)を参照

前半は座学。
以下に要点をまとめてみました。


①ケニアとは
・東アフリカの中でもかなり発展している国


②農園について
・首都ナイロビ付近は大農園が中心
・ナイロビの北にあるニエリ付近は小農園が中心
※小農園のほうが個性的な豆が多い


③味わいについて
・一言でいえばフルーティ
※日中の寒暖差が激しいので、日中はよく光合成をし、夜は光合成で得た栄養を一気にたくわえようとする。なので豆まで果実のようになる


④収穫について
・収穫期は年2回
・メインクロップは9~1月、サブクロップは5~7月
※メインクロップ=メインの収穫期に取れる豆、サブクロップ=メインに次ぐ収穫期に取れる豆

Qなぜケニアのコーヒー豆は収穫期が2回あるのか?

Aケニアをはじめ赤道直下にある農園には雨季と乾季が1年に2回やってくるので、収穫期もそれに応じて2回あります。中南米は1年間に雨季、乾季が1回ずつしかやってこないので、収穫期は1年に1回です


⑤処理工程について
・ウォッシュドがほとんど。ナチュラルは全体の10%程度
・アフリカンベッドで天日乾燥
※アフリカンベッド:スペシャルティコーヒー用に開発されたといわれている乾燥棚。木や金属製の枠を作って、そこに網のネットを張った構造
※南米のように地面で乾燥させない→足で踏むこともないので、豆を痛めずに乾燥できる
・南米に比べると選別がしっかりとされている
(収穫する時、精製する時、生豆に仕上げる時、機械だけでなく人の手を使って徹底的に選別しています)

Qなぜ人の手を使い、徹底的に選別することができるのか?

Aアフリカは中南米に比べ人件費が安いから


アフリカの農園の人たちは自分たちのコーヒーの価値、
コーヒーが高く売れていることすら知らない人も多いそうです。

いろいろと考えさせられますね。
やっぱり価値のあるものにはしっかりとお金を払わなければならないってことなんだと思います。
(農園で働く人たちに適切な賃金を届けなくてはいけないということ)


⑥グレードについて
・AA、AB、C、E、TT、T、PBの7グレード
・中南米でのグレードは標高の高さで決まるが、ケニアでは豆の大きさで決まる


⑦流通方法について
・オークション形式(毎週火曜に開催)
・輸出業者は同グレードの豆をブレンドして、輸出ロットを作り、オークションにかける
※輸出業者の腕(いい豆を適正価格で仕入れ、きちんとブレンドする技術)が問われる仕組み
・超高品質なコーヒーはブレンドせずにファクトリー名(農園名)でオークションにかけず直接輸出できる
※2006年よりこの直接取引がスタート


⑧近年のケニアコーヒーについて
・スペシャルティコーヒー産業の成長に合わせて需要が拡大
・バリスタに大人気で、2011年のブリュワーズカップ(SCAA:米国スペシャルティコーヒー協会主催の大会)では決勝進出者のほとんどが使用
・超高品質なケニアコーヒーの価格がとても上がっている


後半はカッピング。
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1ラウンド目はケニア、タンザニア、エチオピア、メキシコの4種の豆、
2ラウンド目は、ケニアの豆のみ4種。

フルーティなケニアの豆ですが、
オレンジのようだったり、
グレープフルーツのようだったり、
ベリーのようだったり、
ひとくちにフルーティといっても、
いろいろなフレイバーがあるなぁと感心させられました。

コーヒーの味をうまく表現するために、
フルーツを食べるときももっと集中して、楽しみながら食べないとなと強く感じました。

また、
セミナー後にFBCさんが新たに作成した、
有田焼 オリジナル カップ&ソーサーを拝見させていただきました。

どん! こちら。
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左がその新商品(デミタスカップ)。

実際に持ってみたのですが、
持ち応えが全然違います。

とっても安定する。

陶器のカップって持つと、重くて傾いてしまいますよね。
手首と指に力を入れれば保つこともできますが、あれはなかなかツライ…。

でも、これはあまり傾きません。
ちょっと力を入れれば簡単に平行に持てる。

よ~く持ち手を見比べてください。
左は人差し指を入れる箇所がまんまるで、とっても収まりやすい。
さらに、その下には中指をキレイに合わせることができるくぼみがあるんです。

この指や手首の力が分散しない形状が、
あまり力を入れずとも安定して持つことができるようにしているんですね。

あととっても色艶がよかったです。
色に深みがありました。
さすが有田焼。

商品の詳細はこちらのFBCさんのブログに載っていますー。
http://ameblo.jp/fbc-intl/entry-11535716176.html

アラビカ種発祥の地! エチオピアのコーヒーについて学ぼう。『土屋浩史先生のカッピングセミナー』

コーヒー関連の器具を販売しているFBCインターナショナルさんにて行われたコーヒーセミナー、『土屋浩史先生のカッピングセミナー 産地編 エチオピア』にお邪魔しました。
※カッピングについては以前の記事「カッピングセミナーのススメ」(http://ecafesupply.blog.fc2.com/blog-entry-4.html)を参照

生豆の輸入販売に加え、各種セミナー等で教育活動や技術指導なども行っているカフェプントコムの土屋浩史先生からエチオピアのコーヒーについていろいろと教えていただきました。

前半は座学。
以下に要点をまとめてみました。

①エチオピアとは
●コーヒーの世界総生産量の約70%を占めるアラビカ種発祥の地
●東アフリカ
●人口・・・7190万人
●雨季と乾季がはっきりしている・・・小雨季(2月~5月),大雨季(6月~9月),乾季(10 月~1月)
●共産政権
●世界最貧国のひとつ
●言語・・・メインはアムハラ語、英語
●アフリカ最古の独立国・・・1936年イタリアに併合されたが41年独立を回復
●神の国
・世界の中で最も歴史あるキリスト教王国
・シバ王国の所在地とされる(イエメン説もある)
・アークの伝説・・・十戒が刻まれた石板を収めた箱・アークはエチオピアに眠っているとされる
・キリスト教と同じくらいイスラム教の信者もいる
・最初の人類とされる化石(通称:Lucy)はエチオピアで発見された

②生産地
●シダモ
●イルガチェフ
●ジマ、カッファ(ともに南西部)・・・カフェの語源はこのカッファとされる
●イルバボール
●レケンプティ
●ハラー

③コーヒーの生産の流れ
生産者→仲買人(集荷人)→加工業者→E.C.X→輸出業者→買い手

④E.C.Xとは?
●E.C.X=エチオピア商品取引所
●4%にも満たないスペシャルティコーヒー(素晴らしい風味特性を持ったコーヒー)を流通加速させるより、コーヒー全体の価格を上げることを目的に2008年に発足。エリアごとに、スペシャルティコーヒーも普通のコーヒーも一緒くたにブレンドしてしまう制度を敷いてしまう。これにより輸出するコーヒー豆全体の質は上がったが、個性的な風味を持ったコーヒー豆の市場の多くが失われる。また、E.C.Xが売り上げを搾取するために、生産者たちも苦しんでいる
●E.C.X発足以前はオークション制で輸出業者がスペシャルティコーヒーを競り落とすことができた

⑤エチオピアの豆が高品質な理由
●コーヒー豆の処理法がウォッシュド(水洗式)だけじゃなく、ナチュラルがある
・ウォッシュド・・・果皮と果肉を機械で除去した後、水につけて発酵させる事によってほぼ完全に果肉を除去する方式。すっきりと清涼感のある味が特徴。混入物が少ないので比較的コーヒーの品質を一定に保つ利点がある。
・ナチュラル・・・天日干しにして果皮と果肉を乾燥させた後に、機械で果肉を除去する方式。ほどよい酸味と苦みがあり、飲んだ後にボディ感が残る。豆本来の自然な味が生かされる。
●工業化(大量生産化)が進んでない。工業化が進むとさらに個性が失われ、画一的な味になってしまう。
●人件費が中南米よりアフリカのほうが安いので、選別に力を入れることができ(人数、時間を割くことができ)、選別の精度がとても高い

⑥最近の話題
●エチオピアはハラー、シダモ、イルガチェフの品種名を商標登録しようとしたが、アメリカコーヒー業界は反発。これは使用にあたっては商標使用権料が発生するのをアメリカ側が恐れたため。しかし、エチオピア政府の主張が通り、2007年に商標登録された
●日本でも2005年に商標登録が申請されたが、全日本コーヒー協会が「これらは産地名であり、商標法規定上、商標の登録はできない」として無効を請求。だが、2010年にエチオピア側の主張が通り商標登録された
●日本の基準が厳しすぎることもあり、2008年の農薬残留問題の影響でエチオピアのコーヒーは入手が難しい状況が続いていたが、じょじょに良質なエチオピアコーヒーが輸入できるようになってきた

後半はカッピングです。

カッピングした豆たち。
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カッピングの模様。
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いやーもうすべてがフルーティ!
これぞサードウェーブという感じでした。
どれも酸味が明るかったのですが、
それを包み込むような甘みもしっかりと感じることができました。

カッピング終了後、
FBCさんのご好意により、
カッピングで使ったエチオピアの豆で淹れたエスプレッソ&カプチーノをいただいちゃいました。
酸味の明るさが反映されたキレのあるコクが印象的でしたね。

さらにエスプレッソをソーダで割ってフルーツシロップを投入したものもいただいちゃいました!
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豆の持つフルーティな味わいがシロップでさらに増し、
ソーダが清涼感、さわやかさをもたらし、
かつエスプレッソのコクもしっかり生きた至極のコーヒードリンクでした。

コーヒーにはこんな楽しみ方もあるんですね。
うーん奥が深いです。

【東京/三軒茶屋】仕事終わりでも行けちゃう夜のパブリックカッピング! 「Cafe Obscura Laboratory」さんにお邪魔しました

このブログで何度かパブリックカッピングを紹介してきましたが、
どのパブリックカッピングも平日の昼に開催されているものでした。

平日仕事の社会人にとってはなかなか難易度高いですよね。

そんな方に朗報です。

夜のパブリックカッピングがここ三軒茶屋にて開催されているのです。

“夜のカッピング”。

なんかオトナな響き。

場所は茶沢通りにあるコーヒースタンド「Cafe Obscura Laboratory」さん。

先日紹介した「Cafe Obscura」さんの2号店としてオープンしたお店です。
※「Cafe Obscura」さんの記事はこちら→http://ecafesupply.blog.fc2.com/blog-entry-39.html

時間は毎週火曜20:00からの約1時間。

きっと多くの方が仕事が終わってからでも間に合う時間です。

5分ほど前にお店に着くとすでに3人のお客さんがパブリックカッピングが始まるのを待っていました。
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ドアをあけると右手に試飲用のコーヒーが。
気前のいいサービスですね。
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時間が近づくと代表の柴 佳範さんが手際よく準備を始められました。
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あっという間にセッティング終了。
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セッティングが終わったら、
柴さんがカッピングの方法を実演しながら丁寧に説明してくれます。

※カッピングについては以前の記事「カッピングセミナーのススメ」(http://ecafesupply.blog.fc2.com/blog-entry-4.html)を参照
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説明を受けたら柴さんやほかの参加者さんたちと、
「これはイチゴの味がしますね」「これはグリーンアップルのようですね」などと談笑しながらおいしいコーヒーを心ゆくまでカッピング。

カッピングできるコーヒーは毎週異なります。
基本的には店舗で販売しているこちらのコーヒー豆が並びますが、
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そのときどきで貴重なゲストの豆も登場します。

毎週異なるスペシャルティコーヒーをカッピングでき、
なかなかほかでは味わえないゲストの豆も登場。
柴さんをはじめバリスタさんたちからコーヒーに関する貴重な話も聞け、
コーヒー好きの方たちと交流も深められる。
そしてなにより仕事終わりにいけるという夜のパブリックカッピング。

コーヒー好きの方は利用しない手はないです。

朝も動ける方は午前中もやっているのでぜひそちらへ。
同じく火曜日、時間は朝10:00から約1時間です。

●店名
Cafe Obscura Laboratory(カフェ・オブスキュラ・ラボラトリー)

●住所
東京都世田谷区太子堂4-28-9

●営業時間
8:00~19:00

●休み
毎月第3水曜日

●アクセス
三軒茶屋駅北口より徒歩5分

◎パブリックカッピング
日程:毎週火曜日
時間:10:00AM~/20:00PM~ 各1時間ずつ (※途中参加もOKです)
参加費:無料

アメリカのコーヒー事情がまるわかり! 『土屋浩史先生のカッピングセミナー』にお邪魔しました

コーヒー関連の器具を販売しているFBCインターナショナルさんにて行われたコーヒーセミナー、『土屋浩史先生のカッピングセミナー 消費国の動向と最新アメリカ情報』にお邪魔しました。
※カッピングについては以前の記事「カッピングセミナーのススメ」(http://ecafesupply.blog.fc2.com/blog-entry-4.html)を参照
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(上の写真は今回カッピングしたコーヒー豆と受講者がカッピングしている様子を撮影したものです)

生豆の輸入販売に加え、各種セミナー等で教育活動や技術指導なども行っているカフェプントコムの土屋浩史先生から、アメリカのコーヒーの歴史、現在の情勢をうかがうことができました。



講義内容を私見をふくめて以下の通り簡単にまとめてみました。


①いまや世界の主流となっているアメリカのコーヒーシーン。その歴史は大きく3世代にわけられる

●第1世代(1770~1980年ごろ)…“アメリカンコーヒー”を飲んでいた世代

・1773年のボストン茶会事件を境により多くの人がコーヒーを飲み始める

・年を重ねるごとに増大するコーヒー需要に応えるため、コーヒー豆を大量に生産する技術、コーヒー豆を包装する技術が進化

・全世界的に市場を拡大していくが、儲けを優先し、味や品質は二の次、何よりも低価格であることが問われる時代へ突入

・粗悪な“アメリカンコーヒー”が出回ることに

・アメリカンコーヒーの粗悪な味、さらにはコーヒーが不健康なものだという偽りの噂などにより、若者のコーヒー離れが進む。

・消費者に質のよいコーヒーを提供し、第一世代からの脱却をはかろうとするスターバックスコーヒー、ピーツコーヒーなど、シアトル系コーヒーがこの時期に誕生する。



●第2世代(1980~2000年ごろ)…シアトル系コーヒー世代


・シアトル系コーヒーの代表格・スターバックスなどの力により、スペシャルティコーヒーがドリンクビジネスとして大きく成長

・1982年には質の良いコーヒーの基準作りのためにアメリカスペシャルティコーヒー協会(SCAA)が組織される。これによりスペシャルティコーヒーの認知度が上昇

※シアトル系コーヒーとは?
スペシャルティコーヒーを深煎りで提供。
カフェラテを中心に、エスプレッソ系アレンジコーヒーで人気を集める。



●第3世代(2000年代~)…第2世代から生まれたコーヒーのおいしさや飲む環境をさらに追求しようとする世代。この世代の躍進、ムーブメントを「サード・ウェーブ」と呼ぶ。豆の個性に合わせた焙煎&抽出方法にも第2世代以上に徹底的にこだわっている。


※第3世代の特徴
・スターバックスやタリーズのような大型チェーン店ではなく、比較的規模の小さなコーヒーショップ
・コクや苦味を楽しむ深煎りコーヒーではなく、酸味や甘みなど繊細な味わいを楽しむ浅煎りコーヒーが主流

◎考察
・アメリカの流行は日本にも必ずやってくるので、これからは日本でも浅煎りのコーヒーが大きな盛り上がりをみせるはず(すでに盛り上がっていますが…)



②日本との違い

●コーヒーを買う場所&飲む場所
・アメリカ…コーヒースタンドやカフェなどで買って飲む人が多い。
・日本…コンビニで缶コーヒーを買って飲む人やインスタントコーヒーを買って家で飲む人がまだまだ多い。

◎考察
アメリカではコーヒーはコーヒースタンドやカフェで飲むもの。
コーヒーといえばスペシャルティコーヒー。
そのような考えが浸透している。
でも日本では缶コーヒーやインスタントコーヒーがまだまだ主流。

アメリカで個人店を営むのはマーケットが大きいので比較的うまくいく可能性が高い。
日本はアメリカに比べてマーケットが小さいので個人店を営むのはなかなか難しいが、マーケットは拡大していくはずなので状況はよい方向に変わっていく可能性もある。

◎余談
先日、日経MJの記事を読んだのですが、
珈琲工房HORIGUCHIが主催したカッピングセミナーの客層が大きく変化しているとのことでした。
2002年の開始当初は参加者の約4割がカフェ開業志望者だったのが、いまはなんと9割の参加者が趣味!
また、東急ハンズも抽出機やミルなどコーヒー関連の商品の売り上げが昨年に比べて5割増とのことで、珈琲にこだわる人が増えていることは確実です。



③スペシャルティコーヒーの聖地と言われるシアトルとは?
・雨が多く、涼しい気候→温かいラテが飲みたくなる気候
・朝も早い→温かいモーニングコーヒーを飲みに朝6時の時点で各コーヒースタンド&カフェに多くの人が並んでいる
※シアトルの人たちが朝早くから活動するのはなぜか? それは東海岸エリアと西海岸エリアに3時間の時差があるため。たとえばシアトル(西海岸)が朝6時の時、ニューヨーク(東海岸)は朝の9時。アメリカ人は東海岸の時間を軸に活動するので、シアトルの人たちは東海岸の人たちに合わせて朝早くから活動することになります
・アメリカの住みたい街ランキングTOP5に入る人気の街


④アメリカのコーヒーシーンを語る上ではずせないショップ

●シアトル系
・Seattle's Best Coffee(シアトルズ・ベスト・コーヒー)…シアトル系コーヒーの草分け的存在。シアトル系コーヒーのコンテストで1位となり名をはせる

・Monorail Espresso(モノレール・エスプレッソ)…シアトル系コーヒーの草分け的存在。移動式カフェからスタート。現在は一間ほどのカウンターで営業。小規模な店舗だが行列が絶えない

・Espresso Vivace(エスプレッソ・ヴィヴァーチェ)…ラテ・アートをシアトルのカフェで初めて取り入れたと言われている

・15TH AVE COFFEE & TEA(フィフティーンス・アベニュー・コーヒー&ティー)…スターバックスが地域に根ざした経営を目指すという新コンセプトで運営するカフェ。2009年オープン。アルコール類も販売され、チーズも楽しめる

・ Roy Street Coffee And Tea(ロイ・ストリート・コーヒー&ティー)…スターバックスが地域に根ざした経営を目指すという新コンセプトで運営するカフェ。2009年オープン。フラペチーノ類はいっさい置いていない


●サード・ウェーブ系
・STUMPTOWN COFFEE ROASTERS(スタンプタウン コーヒー ロースターズ)…拠点はオレゴン州にあるポートランド。パブリックカッピングを始めたのはこのショップと言われている

・Intelligentsia(インテリジェンシア)…拠点はロサンジェルス。サード・ウェーブの草分け的存在

・Counter Culture Coffee(カウンター・カルチャー・コーヒー)…拠点はノース・キャロライナ州。下北沢の人気コーヒースタンド「BEAR POND」のオーナー・田中さんは、このカウンターカルチャー・コーヒーで修行し、バリスタ認定証を取得

・Gimme! (ギンミ!)…拠点はニューヨーク。サード・ウェーブの草分け的存在。「BEAR POND」のオーナー・田中さんはこの店でバリスタとして活躍されました

・Ritual Coffee Roasters(リチュアル・コーヒー・ロースターズ)…拠点はサンフランシスコ。次世代ウェブの担い手たちのたまり場になっている

★おまけ★
STUMPTOWN COFFEE ROASTERS(スタンプタウン コーヒー ロースターズ)で働く人たちを撮影した動画がすてきだったのでここに貼っておきますね。
アメリカ人は魅せ方がほんとに上手だなと思わず唸ってしまいます。



講義の後は恒例のカッピング!
今回は、
1回目が「第1世代から第3世代のコーヒーを比べる」
2回目が「第3世代のさまざまなコーヒーを楽しむ」
という構成。

コーヒーがいかに進化し、多様性を持つようになったかを体感できるとても有意義なカッピングでした。

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