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アメリカのコーヒー事情がまるわかり! 『土屋浩史先生のカッピングセミナー』にお邪魔しました

コーヒー関連の器具を販売しているFBCインターナショナルさんにて行われたコーヒーセミナー、『土屋浩史先生のカッピングセミナー 消費国の動向と最新アメリカ情報』にお邪魔しました。
※カッピングについては以前の記事「カッピングセミナーのススメ」(http://ecafesupply.blog.fc2.com/blog-entry-4.html)を参照
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(上の写真は今回カッピングしたコーヒー豆と受講者がカッピングしている様子を撮影したものです)

生豆の輸入販売に加え、各種セミナー等で教育活動や技術指導なども行っているカフェプントコムの土屋浩史先生から、アメリカのコーヒーの歴史、現在の情勢をうかがうことができました。



講義内容を私見をふくめて以下の通り簡単にまとめてみました。


①いまや世界の主流となっているアメリカのコーヒーシーン。その歴史は大きく3世代にわけられる

●第1世代(1770~1980年ごろ)…“アメリカンコーヒー”を飲んでいた世代

・1773年のボストン茶会事件を境により多くの人がコーヒーを飲み始める

・年を重ねるごとに増大するコーヒー需要に応えるため、コーヒー豆を大量に生産する技術、コーヒー豆を包装する技術が進化

・全世界的に市場を拡大していくが、儲けを優先し、味や品質は二の次、何よりも低価格であることが問われる時代へ突入

・粗悪な“アメリカンコーヒー”が出回ることに

・アメリカンコーヒーの粗悪な味、さらにはコーヒーが不健康なものだという偽りの噂などにより、若者のコーヒー離れが進む。

・消費者に質のよいコーヒーを提供し、第一世代からの脱却をはかろうとするスターバックスコーヒー、ピーツコーヒーなど、シアトル系コーヒーがこの時期に誕生する。



●第2世代(1980~2000年ごろ)…シアトル系コーヒー世代


・シアトル系コーヒーの代表格・スターバックスなどの力により、スペシャルティコーヒーがドリンクビジネスとして大きく成長

・1982年には質の良いコーヒーの基準作りのためにアメリカスペシャルティコーヒー協会(SCAA)が組織される。これによりスペシャルティコーヒーの認知度が上昇

※シアトル系コーヒーとは?
スペシャルティコーヒーを深煎りで提供。
カフェラテを中心に、エスプレッソ系アレンジコーヒーで人気を集める。



●第3世代(2000年代~)…第2世代から生まれたコーヒーのおいしさや飲む環境をさらに追求しようとする世代。この世代の躍進、ムーブメントを「サード・ウェーブ」と呼ぶ。豆の個性に合わせた焙煎&抽出方法にも第2世代以上に徹底的にこだわっている。


※第3世代の特徴
・スターバックスやタリーズのような大型チェーン店ではなく、比較的規模の小さなコーヒーショップ
・コクや苦味を楽しむ深煎りコーヒーではなく、酸味や甘みなど繊細な味わいを楽しむ浅煎りコーヒーが主流

◎考察
・アメリカの流行は日本にも必ずやってくるので、これからは日本でも浅煎りのコーヒーが大きな盛り上がりをみせるはず(すでに盛り上がっていますが…)



②日本との違い

●コーヒーを買う場所&飲む場所
・アメリカ…コーヒースタンドやカフェなどで買って飲む人が多い。
・日本…コンビニで缶コーヒーを買って飲む人やインスタントコーヒーを買って家で飲む人がまだまだ多い。

◎考察
アメリカではコーヒーはコーヒースタンドやカフェで飲むもの。
コーヒーといえばスペシャルティコーヒー。
そのような考えが浸透している。
でも日本では缶コーヒーやインスタントコーヒーがまだまだ主流。

アメリカで個人店を営むのはマーケットが大きいので比較的うまくいく可能性が高い。
日本はアメリカに比べてマーケットが小さいので個人店を営むのはなかなか難しいが、マーケットは拡大していくはずなので状況はよい方向に変わっていく可能性もある。

◎余談
先日、日経MJの記事を読んだのですが、
珈琲工房HORIGUCHIが主催したカッピングセミナーの客層が大きく変化しているとのことでした。
2002年の開始当初は参加者の約4割がカフェ開業志望者だったのが、いまはなんと9割の参加者が趣味!
また、東急ハンズも抽出機やミルなどコーヒー関連の商品の売り上げが昨年に比べて5割増とのことで、珈琲にこだわる人が増えていることは確実です。



③スペシャルティコーヒーの聖地と言われるシアトルとは?
・雨が多く、涼しい気候→温かいラテが飲みたくなる気候
・朝も早い→温かいモーニングコーヒーを飲みに朝6時の時点で各コーヒースタンド&カフェに多くの人が並んでいる
※シアトルの人たちが朝早くから活動するのはなぜか? それは東海岸エリアと西海岸エリアに3時間の時差があるため。たとえばシアトル(西海岸)が朝6時の時、ニューヨーク(東海岸)は朝の9時。アメリカ人は東海岸の時間を軸に活動するので、シアトルの人たちは東海岸の人たちに合わせて朝早くから活動することになります
・アメリカの住みたい街ランキングTOP5に入る人気の街


④アメリカのコーヒーシーンを語る上ではずせないショップ

●シアトル系
・Seattle's Best Coffee(シアトルズ・ベスト・コーヒー)…シアトル系コーヒーの草分け的存在。シアトル系コーヒーのコンテストで1位となり名をはせる

・Monorail Espresso(モノレール・エスプレッソ)…シアトル系コーヒーの草分け的存在。移動式カフェからスタート。現在は一間ほどのカウンターで営業。小規模な店舗だが行列が絶えない

・Espresso Vivace(エスプレッソ・ヴィヴァーチェ)…ラテ・アートをシアトルのカフェで初めて取り入れたと言われている

・15TH AVE COFFEE & TEA(フィフティーンス・アベニュー・コーヒー&ティー)…スターバックスが地域に根ざした経営を目指すという新コンセプトで運営するカフェ。2009年オープン。アルコール類も販売され、チーズも楽しめる

・ Roy Street Coffee And Tea(ロイ・ストリート・コーヒー&ティー)…スターバックスが地域に根ざした経営を目指すという新コンセプトで運営するカフェ。2009年オープン。フラペチーノ類はいっさい置いていない


●サード・ウェーブ系
・STUMPTOWN COFFEE ROASTERS(スタンプタウン コーヒー ロースターズ)…拠点はオレゴン州にあるポートランド。パブリックカッピングを始めたのはこのショップと言われている

・Intelligentsia(インテリジェンシア)…拠点はロサンジェルス。サード・ウェーブの草分け的存在

・Counter Culture Coffee(カウンター・カルチャー・コーヒー)…拠点はノース・キャロライナ州。下北沢の人気コーヒースタンド「BEAR POND」のオーナー・田中さんは、このカウンターカルチャー・コーヒーで修行し、バリスタ認定証を取得

・Gimme! (ギンミ!)…拠点はニューヨーク。サード・ウェーブの草分け的存在。「BEAR POND」のオーナー・田中さんはこの店でバリスタとして活躍されました

・Ritual Coffee Roasters(リチュアル・コーヒー・ロースターズ)…拠点はサンフランシスコ。次世代ウェブの担い手たちのたまり場になっている

★おまけ★
STUMPTOWN COFFEE ROASTERS(スタンプタウン コーヒー ロースターズ)で働く人たちを撮影した動画がすてきだったのでここに貼っておきますね。
アメリカ人は魅せ方がほんとに上手だなと思わず唸ってしまいます。



講義の後は恒例のカッピング!
今回は、
1回目が「第1世代から第3世代のコーヒーを比べる」
2回目が「第3世代のさまざまなコーヒーを楽しむ」
という構成。

コーヒーがいかに進化し、多様性を持つようになったかを体感できるとても有意義なカッピングでした。

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